2004年初頭より、ブログサービスを提供する企業が増えてきている。ブログを始めたい場合は基本的にどこでも無料で登録できるが、一部を有料サービスとしている企業もある。会員登録後、自分の好みのテンプレートデザインを選択したり、カスタマイズしたりし、記事の作成に入る。
比較的人気なブログはある分野に特化したもののようである。
日記形式として人気を集めるものは、社長日記や芸能人・スポーツ選手の日記で、一般の日記=日常の記録だけでは集客を増やすには厳しい面があるようだ。
記事を作成して更新する際にはPING送信というものを使って、別の企業や団体・個人が運営するサイトに記事の更新情報を通知することが出来る(但し、PINGの受信を行っているサイトに限る)。これにより集客が多少上がる。
また、モブログというものに対応していれば、同じブログを携帯からも見れるようにできる。
ブログは検索エンジン最適化において有利といわれ、実際に、アクセスがそこそこのブログでも検索エンジン上位表示されていることがある。
しかし、これらはあくまでも現段階のもので検索エンジンのアルゴリズムの変化によりそれらも変わっていく可能性がある。
ブログサービスの提供側としては会員のブログをプロモーションツールとして利用できることが大きい。登録者のブログページのある部分に強制的に広告表示することも可能である。また、映画のPRなどのデザインテンプレートを公開することでそれに「着替えた」ブログが必然的に広告塔になってくれる。
また、ブログサービス独自の企画やショッピングサイトなどをPRするのにも効果的である。前述のようにほとんどの会員に通知できるとともに、それぞれのブログが「噂のタネ」になってくれる。もちろんそれは他社のブログサービス利用者やブログ非利用者にも知らしめることができる。
Movable Typeのような独自のサーバーでブログを立てることができるツールもある。より独自性を高めたブログ運営を行いたい個人や、
ビジネスの一環にブログを取り入れたい企業には向いている。ブログサービスとは違い、多少は技術的な知識が必要だがそれほど難しいものではない。
企業がブログを取り入れるには、その露出度が成功の決め手になる。先に書いた社長日記というものは、企業PRとしてこれまでに見えなかった会社の体質をより露出することでその人気を保っている。米国では就職希望者に対して、面接の前に自社のブログを見てくることを課題にしている企業もあるようだ。ビジネスブログの可能性が表面化されるにしたがって、その需要もこれから上がっていくと考えられる。
ブログ先進国の米国では、ブログには各種メディアよりも個人にとって有益な情報が多いといった声が上がっている。
ブログでのアフィリエイトが増加したのは、何か商品を買うにあたって、もしくはサービスを利用するにあたって消費者が企業の練りに練られたPRよりも、実際に購入したり、利用した消費者の生の声を有益だと捉える傾向が高まっていることも1つの要因であるようだ。
アフィリエイトというものが急激に広がったのはブログからだったということも忘れてはならないことかもしれない。
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